長崎孔子廟は、1893年(明治26年)に、清国政府と在日華僑が協力して建立したもので、その後いくどかの改修を経て現在に至っています。
中国山東省曲阜にある総本山なみに、建物の随所に壮麗な伝統美を凝らした、日本で唯一の本格的中国様式の霊廟です。
『論語』で知られる孔子は、中国の春秋時代の思想家です。
今からおよそ2500年ほど前、紀元前552年※魯の国の曲阜郊外(現山東省曲阜市)に生まれました。
孔子の時代は、周王朝が崩れ、諸侯が対立抗争した動乱期でした。
孔子は魯の定公に召されて要職にも就きましたが、その後職を退き諸国を歴遊。14年後に祖国の魯に帰り、弟子の教育と研究に専念しました。
紀元前479年没す。74歳。
孔子の死後、門弟たちは彼の言行や子弟との問答などを集めた『論語』を編纂しました。
※紀元前551年生誕の説もあります。
開館時間
月〜日 9:30~18:00(最終入館17:30)
※1月22日~2月5日は長崎ランタンフェスティバルの会場となるため、開館時間が異なります。
休館日
なし
※博物館の展示入替その他特別に休館する場合は、当ホームページにて事前にお知らせいたします。
お問合せ
書写コーナー
西廡回廊および博物館1階に、論語などを書写できるコーナーを設けています。ご来館の記念にご利用ください。
書写体験料 : 無料
※ 材料費として多少のお志をいただければ幸いです。
ガイド
館内ガイドをご希望の方は,事前に電話にてお問い合せください。
ご希望に添えない場合もありますのでご了承ください。
ガイド料金:2200円(税込)
お願い
博物館内は撮影禁止となっています。
指定の喫煙所以外は、全域禁煙となっています。
ご協力をお願いいたします。
駐車場
大型バス2台……観覧利用のみ無料(事前のご予約が必要です)
普通車等は、近隣のコインパーキングをご利用ください。
長崎孔子廟のルーツは、江戸時代に向井元升が創建した長崎聖堂にまで遡ります。
約370年前にわたる長崎孔子廟の歩みをご紹介します。
正保4年
江戸時代の本草学者、医師である向井元升が、長崎市興善町に長崎聖堂‧孔子廟を創建する。
正徳5年
向井元升、孔子廟を馬場郷銭座跡に移転する。
安政6年
聖堂を改め教授所と名称、 物改役も教授役と改められる。
明治4年
学制改革で聖堂関係諸役所廃止となり 聖堂は向井家の私有となる。
明治25年
大浦乙三二番地(現在地)に用地を確保する。
明治26年
二月、長崎孔子廟起工、十一月竣工
明治39年
孔子廟内に長崎華僑時中小学校を創立
同郷会相概福建料、三江南、広東神等で公有管理。長崎県知事および、中国教育省公認の学校となる。
昭和9年
旧長崎聖堂、県へ寄贈
昭和34年
旧長崎聖堂解体、杏極門を興福寺に移転保存
昭和42年
改修工事により現孔子廟の姿となる
改修工事にともない、長崎華僑時中小学校は孔子廟前の地 (現駐⾞場)に新設移転する。
昭和58年
中国歴代博物館を併設
昭和63年
児童減少により、併設されていた長崎華僑時中小学校は閉校となり、孔子廟内に「長崎時中語学院」が新設される。
平成2年
中国歴代博物館(北京故宮博物院展⽰場)を新設
平成23年
長崎ランタンフェスティバル会場となる。
平成24年
博物館三階に長崎孔子廟史料館を新設
平成25年
博物館二階を中国歴代⽂物展⽰館に改装
平成26年
公益財団法人長崎孔子廟中国歴代博物館を設立